どうも、@jirosokuです。
12月になって、超久々のブログ更新。
本業が忙しいというのもあったけど、「中小企業診断士の最終試験である口述試験対策をしていた」というのも要因のひとつ。
つい先日、口述試験の合格通知が届き、晴れて中小企業診断士試験に合格。
来年以降、受験する方の参考になればと思い、口述試験本番の様子をまとめました。
そもそも中小企業診断士の口述試験とは?合格率は?
口述試験は、中小企業診断士試験の最終試験。
2次試験で出題された事例企業4社について「中小企業診断士という立場から助言をする」試験です。
と言っても、試験は記述やマークシートではなく、面接官からの質問に答えるだけ。
過去の合格率は、ほぼ100%。
「面接官ときっちりコミュニケーションができれば合格する」と言われています。
2017年の合格率を見てみると、受験者830人に対し合格者828人。
「インフルエンザや遅刻で受験できない!」ということが起こらなければ合格です。
とはいえ、過去の受験生で「緊張して何も喋れず不合格」という人もいたようなので、きっちり対策しておく必要はあります。
(試験対策については、こちらの記事にまとめています。)
【口述試験当日】試験開始までの様子
2次試験合格発表後、すぐに口述試験の案内ハガキが届きました。
東京地区の受験会場は、立教大学池袋キャンパス。
受験時間は10分間、受験開始時間は受験者によりまちまち。
僕は13時台スタートでした。
受験会場の立教大学に到着すると、協会スタッフが「あちらにお進みください」と誘導してくれます。
そして、階段をとことこ登り、3階につきます。
受験会場の階に来ると、大教室の待合室に案内されます。
ここで、自分の受験開始時間近くになるまで、待つのです。
多くの受験生がいますが、皆さん当たり前ですが超緊張しています。
とても雑談をする雰囲気ではありません。
受験開始時間が近づいてくると、「受験開始時間が●時●分の人は別の部屋に移動してください」とアナウンス。
大教室を出て、すぐそこの受付まで行き受験票を見せる。
受験時間直前まで、受験直前の人ようの中教室に誘導されます。
20分ぐらい待つと、いよいよ受験会場へ案内されます。
【口述試験当日】試験開始!面接官からの質問に答えよう。
受験会場は小教室。
前の受験者が部屋から出てきてしばらくすると、誘導してくれたスタッフのおじさんが一言。
「ドアをノックしてお入りください」
受験スタートです。
就活の面接のような雰囲気
落ち着いてドアを2回ノックし「失礼いたします」
スーツ着てるので、まるで就活。
部屋の中に入ると、2mぐらい離れたところに、長机が縦に3つほど並べられ、試験官が二人座っています。
荷物を入口横の机に置き、イスにすわります。
「まず、氏名と生年月日を和暦で教えてください」と試験官。
これに答えてからが本番スタートです。
質問は全部で4つ。事例3と事例4からの出題。
2人の試験官が順番に質問をしてきます。
和やかでも緊迫した雰囲気でもない、どっちつかずの雰囲気。
10分間の試験時間で、以下の4つの質問に回答しました。
じっくり考えるとたいしたことのない質問ですが、試験本番で聞かれると慌ててしまいます。
事例3のC社
- 賃加工業を営む会社の特徴は?
- これからC社が新製品の木工加工機を企画していく上で、診断士として助言せよ。
事例4のD社
- 同業他社と比べて、売上総利益が低く営業利益が高い。D社は、原価販管費の構造にどのような特徴があるか?
- 予測営業利益を作る上で、固定費変動費の分解を行うが、どのようにすればよいか助言せよ。
緊張していたこともあり、事前にインプットしていた事例企業の特徴や財務状況などは、完全に飛びます。
が、「黙ったら落ちてしまう」と思い、何とか臨機応変に思いつくことを回答しました。
試験官は、自分の思っている回答に近い回答だと頷いてくれます。
が、遠い回答だと顔が厳しくなりました。
なお、事例1、事例2については、まったく聞かれませんでした。
質問が聞き取れないとき、考える時間が欲しいときは聞き返そう
質問されても頭に入ってこない!
そんなときは、聞き返してOKです。
「●●という質問でよいでしょうか?」と何回か聞き返しましたが、もう一度言い直してくれました。
回答内容の妥当性や、筋の良さを見ているのではなく、「コミュニケーションができるかどうか?」を確認しているのだと言う印象です。
試験時間の10分間はあっという間。
正直、回答内容を思い返すと
「1問につき回答2分が目安なのに使い切れなかった」
「変なこといっぱい言ったな」
「あのときは、ああ言えばよかった」
というのが自己評価。60点にはほど遠い印象です。
でしたが、結果は合格でした。
さいごに-口述試験はコミュニケーションできれば合格は本当-
口述試験の合格基準は60%以上の得点と公表されています。
2次試験までは、ガチンコで内容のみで採点され、落とすための試験なのでしょうが、口述はまったく趣向が異なります。
「初対面の相手と会話のキャッチボールができる」
これだけで60点なのでしょう。
きっと、内容がしっかりしていれば、さらに加点されるのでしょうが。
厳しい2次試験を合格すれば、実質的に合格というのは間違いありません。